超低温断熱はもちろん、船舶用糧食冷蔵庫、タンク、パイプ、ダクト等の一般防熱についても、ウレタンの注入または吹き付け発泡、ウレタンボード、スチールボード、グラスウール等、用途に応じた防熱材を使用した各種タイプの防熱工事を行っています。

天然ガス（Natural Gas）を液化（Liquefy）したLNG（液化天然ガス＝Liquefied Natural Gas）を運ぶタンカーがLNG船です。-162℃の温度を保つ魔法瓶の様な働きを持ち、超低温や空荷の時との温度差に耐えうる構造が要求されます。LNG船にとって最も重要な生命線となる防熱工事は、厳しい品質管理と高い技術力が要求される仕事です。

LNGは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量が石炭や石油に比べて30～40％も少ないクリーンエネルギーであり、将来の埋蔵量は現在の3倍程度が予想されています。今後ますます需要が伸び、当社の技術がさらに活かされることと思われます。

油田などから副産物として出るプロパンやブタンを主成分とする石油ガス（LPガス）を液化して輸送する貨物船をLPG船といいます。LPG船は液化方法により、主に2つのタイプに分けられます。石油ガスに圧力を加えることにより液化する加圧式と、石油ガスを冷却することにより液化する方式です。プロパンでもマイナス42度程度で液化できるため、LNG船よりも技術的には容易で、外航用の大型LPG船は冷却式を採用していることが多いです。

船舶居住区等の内装工事も承っております。デッキカバーリング、タイル、色仕上げ、ビニールハンドレール、クロス・床工事等ご要望に応じ柔軟に対応します。

石油プラントでは、ボイラ炉壁、タービン本体、各種機器、配管、煙風道などの保温・火傷防止・防露などの施工を行います。

ガスプラントでは、タンク、配管などに、保冷・凍結防止施工を行います。

化学プラントでは、塔槽類(分解炉や蒸留塔)、熱交換器、配管、タンクなどに、保温・火傷防止・保冷・防露などの目的に応じた施工を行います。

工業炉や焼却炉、ボイラ高温ダクトなど、高温度下で運転される設備には、設備を火から守るとともに、燃焼効率を高める目的で、耐火・築炉工事が必要となります。

石油や液化ガスなどの危険物を取り扱うプラントでは、火熱による倒壊を防止するため、鉄骨構造物に対する耐火被覆工事が義務づけられています。例えば、石油精製・石油化学・液化ガスプラントなどのパイプラック、機器スカート、ケーブルトレイ、球形タンク脚柱およびオイルリグのリグ周辺などには、耐火被覆は欠かせない施工になります。

原子力発電所の断熱には、一般の断熱技術に加えて、着脱が容易で放射能汚染が除去できるタイプのものや、放射線遮へいと断熱を兼ねたタイプのものなどがあり、特別に設計された精度の高い材料と工法によって施工されます。